2009/12/27

Jaimovich and Rebelo (2009)

the American Economic Review: Vol.99, No.4 Sep. 2009
Title:”Can News about the Future Drive the Business Cycle?”
Auther: Nir Jaimovich & Sergio Rebelo

http://www.aeaweb.org/annual_mtg_papers/2007/0106_1430_0904.pdf

概要は
http://www.shiromage.com/?cat=11
今回のこの論文は「将来に関するニュース」をショックにし、3つの特徴をモデルに導入すると「とってもいいモデルになりましたよ!」というのが売りなのです。この論文においては「数年後に技術進歩が大きく発展するニュース」をショックとし、1.資本活用の柔軟性(ニュースを受けて投資を変更することが、どれくらいの割合で可能か:柔軟性)、2.調整コスト(ニュースを受けて行なう様々な調整にどれだけ費用がかかるか)、3.労働供給に対する短期の富効果(短期において、所得や資産の増減が労働時間に与える影響)、の3点を重要な特徴として分析しています。結論から言えば、このセッティングは功を奏し、うまく”the Business Cycle”を再現できました。

http://unrepresentativeagent.blogspot.com/2009/11/news-shock.html
(1)投資が今から増えるように投資の調整コストを入れた。調整コストがあるといっぺんにたくさんの投資をするよりゆっくり長期にわたって投資をしたほうが安上がりになるので、ニュースがあれば今の時点から投資を増やすincentiveが生じる。(2)income effectが存在しないutility functionを使った(いわゆるGHHタイプと呼ばれるやつ)。これで、消費と余暇時間の増加を消すことができる。(3)資本のutilizationの程度を調整できるようにした(variable capital utilization)。これによって生産がニュースに強く反応するようになるとintroductionでは書いてあるけど、もっとちゃんと読まないとロジックはわからない。

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