Antonio Spilimbergo, Steve Symansky, Olivier Blanchard, and Carlo Cottarelli (2008) "Fiscal Policy for the Crisis." http://www.imf.org/external/pubs/ft/spn/2008/spn0801.pdf
himaginaryまとめ
http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20090105
経済危機に対して
-速やかに巨額の対策をすべき。
-持続的にあらゆる手段を使うべき。
-政策のコミットメントの明確化で将来への期待を改善すべき。
-各国が協力すべき。
具体的には、全般的な減税や補助金よりは、支出拡大やターゲットを絞った減税・移転支出が効果的である。全面的減税は非効率である。
支出拡大として
-既存の公共事業の前倒し
-維持修繕の拡大
-既に計画中の新事業の実施
があり、短期的には需要に好影響を与え、長期的には供給に好影響を与える。
貧困層にターゲットを絞った減税・移転支出として
-失業給付の対象の拡大
-失業給付の期間の拡大
-移転支出で助ける低所得世帯の対象の拡大
-低所得世帯向けの支出額の拡大
などがあり、即効性のあるセーフティネットとなる。低所得者層は消費性向も高い。ただし、労働に復帰するインセンティブを与えなければならない。
いま日本の補正予算は、お金の使い道に苦心しているらしい。聞くところによると、当局から各省庁に総額が割り振られ、各省庁がそこに使い道を後から決める。計画の前倒しよりは、頑張って思いつきを出しているとかいう中の人の話であった。
0 件のコメント:
コメントを投稿