2009/09/21

Manzoni and Barsoux (1998)

Jean-Francois Manzoni and Jean-Louis Barsoux (1998) "The Set-Up-To-Fail Syndrome," HBR.

上司による自主性の剥奪・過小評価と部下自身の自信喪失・受動的行動が負のスパイラルをなすことがある。能力の無い部下に任せられないと思って、上司が部下のやることを全部決めていると、部下は信頼されていないと思うとともに、自分の能力を疑って自発的な行動をとらなくなる。

仲裁をするためには、
(1)上司は議論のための適切な環境作りをすべきである
(2)仲裁を意見一致までのプロセスとして利用すべきである
(3)低調な業績の原因が何かについて共通の理解に至るべきである
(4)業務目標と今後の関係を発展させるための互いの考えを合意させる
(5)上司と部下は将来もっとざっくばらんに話し合うことで合意する
が必要だが、必ずしも仲裁が最善の解決策とは限らない。

したがって、予防が最重要であって、
上司は上述のような異変の存在に気づき、自分がその問題の一部である可能性を認め、
明確に、問題に的を絞った仲裁の労をとることが必要である。

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