2009/10/24

流動性と決済システム

2008年11月26日の白川方明日銀総裁の講演によれば、流動性に関する論文を欲しているらしい。

http://www.boj.or.jp/type/press/koen07/ko0811f.htm

「経済活動の変動を理解するうえで、流動性という概念は極めて重要であり、我々は流動性についてもっと研究を深める必要があるということです。近年、マネタリー・エコノミックスの世界では、ニュー・ケインジアン経済学に基づく論文が非常に増加しています。これらの研究は金融政策の運営に関し我々に様々な洞察を与えてくれましたが、資金流動性や市場流動性など、流動性を明確に意識した分析は、行われてきませんでした。しかし、流動性が突然過剰になったり、逆に突然枯渇するといった現象について十分理解することなしには、マクロ経済を分析することはできなくなってきています。幸い、最近では、流動性に関する研究は限界効用の高い分野であることが強く意識されるようになってきており、流動性に関する研究成果も多くみられるようになりました。」とのことである。

マネーサーチを勉強する研究者の方々には政策インプリケーションへの貢献を強く願うのである。

0 件のコメント:

コメントを投稿