Nouriel Roubini and Brad Setser (2005) "Will the Bretton Woods 2 Regime Unravel Soon? The Risk of a Hard Landing in 2005-2006," mimeo.
2000年代前半のアメリカは経常赤字を大量に拡大していった。それにもかかわらず、ドル安によって調整されず、アメリカの大きな経常赤字と他国の経常黒字という国際収支の不均衡が大きくなっていった。これには日本や中国による為替介入も大きく関連しており、米国債の大量購入によりドルは買い支えられていた。これによって世界の通貨は固定相場的となったため、新しいブレトンウッズ体制とみなされた。これを新ブレトンウッズ体制あるいはBW2という。この新ブレトンウッズ体制では、国際収支の不均衡という不自然な状態が維持されており、ソフトランディングあるいはハードランディングが不可避と言わざるを得なかった。
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