「法と経済」からみた中央銀行
2009年10月21日 白川方明日銀総裁
低金利低インフレからバブルが発生してしばらくすると、バブルの限界がきてサブプライムショックが発生、証券化商品価格が下落したおかげでリーマンショックが発生、信用収縮が一気に起きて資金の貸し手が不在になった。そこで日本銀行は金利を低くして、担保を外国債まで広げて円やドルの資金を潤沢に供給し、CPや社債を買い入れ、ドル市場の安定のためにスワップを実施した。
日本銀行の業務は第一に通貨の安定であり、偽札の防止や物価の安定を頑張っている。中央銀行は信認が不可欠であるため中央銀行自身が努力しなければならない。通貨の安定は、法令や行政命令ではなく取引を通じて行なうものである。中央銀行で働くことは、パブリックな仕事であり、幅広い知識の重要であり、実務が重要であり、組織で仕事をすることが意義深く、変化への柔軟な対応の重要性である。
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