Title:”Technological Revolutions and Stock Prices”
Auther: L. Pastor, P.Veronesi
http://www.shiromage.com/?p=129
著者らは、1830-1861:の鉄道バブル、1992-2005:のITバブル時のデータを用い、「新しい技術の生産性がわからないまま投資した結果、不確実性がなくなるにつれてリスクが露呈し、バブル崩壊」というプロセス仮説の妥当性を研究した。つまり、投資家がみな「わからないまま必死に投資」し、その結果「過剰なことがわかって一気に引き上げた」ことがバブルの原因かどうかを調べた。
結論としては、残念ながらこの仮説は正しくなかった。多くの投資家にとって、新しい技術はすぐには浸透せず「初めのうちはまともに投資されない」ことがわかった。(例えば1880年頃に登場した電気は、1920年頃まで、まともに浸透・活用されることはなかった)これらの時期にては、むしろ投資家はその新技術の価値に対しての「学習」を行うためのみに投資行動を行うので、この時期の「早すぎる加熱」がバブルを引き起こすというこの仮説は残念ながら棄却されることになった。
んー。バブルは産業構造変化と大いに関係している気がしてならないのだ。いや、バブル崩壊がバランスシート不況を引き起こして産業構造変化を止めるのかもしれない。キヨタキムーアとゾンビーレンディングと併せて読んでみたい。
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