Christensen, C. M. and J. L. Bower (1996) “Customer Power, Strategic Investment, and the Failure of Leading Firms,”Strategic Management Journal.
技術革新を分析する先行研究としては、資源依存の理論と資源配分の理論がある。資源依存の理論によれば、マネジャーは競争環境が要請する革新プログラムに資源配分をしなければならない。資源配分の理論によれば、保守的なマネジャーは技術革新よりも製品需要が確実のプロジェクトを支援する傾向がある。
では、一見適切なマネジメントが行なわれている企業が、それでも技術変化に直面したときに産業におけるリーダーシップを発揮できなくなるというのはどうしてか。そこで、資源依存の理論と資源配分の理論を折衷し、顧客需要が技術革新における資源配分を形づけると分析する。
技術が顧客のニーズを満たすものである限り、既存企業は包括的な産業技術の発展に貢献する。ところが、同じ企業が、既存顧客の需要に基づいて資源配分をしたりするために、新興市場にとって過剰な技術しか伸びない。逆に新興企業は既存企業の手が届かない顧客層をターゲットとし、そこに即した技術進展がやがて主流の技術を驚かすようになる。
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