2009/06/01

Krugman (1979)

Krugman, Paul R. (1979) "Increasing Returns, Monopolistic Competition, and International Trade," Journal of International Economics.

Closed Economy
Utility Function (Love of variety)

Labor Demand Function

Goods Market

Labor Market

Homogeneity


Equilibrium
Profit Maximizing (PP Curve)

Zero Profit (ZZ Curve)


右上がりなPP Curveと右下がりなZZ Curveを(c,p/w)上にプロットする。x=Lcから生産水準が決定。
財のバラエティは、労働市場の均衡から


Open Economy (Effects of Labor force growth)
貿易の開放はLの増加によってZZ Curveを左シフトさせるので、均衡となるcは減少する。Lの増加とcの減少を財のバラエティの式に入れて、財のバラエティは増加する。PP Curveが右上がりなためにp/wが下がるので、ZZ Curveの式からxは上昇する。

Open Economy (Effects of trade)
効用関数・生産技術・要素賦存量が同一の二国間では輸出入が均衡している。ただし、財のバラエティが増えることによって効用そのものは増加する。

Effects of factor mobility
生産要素の移動性が高いと、貿易障壁があったとしても、開放経済的になる。Mundell (1957)がHecksher-Ohlinについて成り立つことを示しているが、Krugman (1979)においてもこれが言える。

ただし、貿易障壁があるとき、労働者は特定の都市に集積してしまうだろう。それは人口の大きい都市ほど、実質賃金が高く、財のバラエティも大きいからである。というわけで初期の人口分布が変であっても、歴史依存的に人口集積が起きてしまう。

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