Rumelt, Richard P. (1982) "Diversification Strategy and Profitability," Strategic Management Journal, Vol. 3, No. 4, pp. 359-369.
多角化戦略の理由付けとしては、範囲の経済、リスク分散、特殊な生産要素の存在が挙げられる。多角化戦略のカテゴリーと収益の関係を実証分析する。多角化戦略のカテゴリーとして事業単位の客観的な比率により以下の7つに分類する。
SB: Single Business
DV:Dominant Vertical
DC: Dominant constrained
DLU: Dominant Linked-Unrelated
RC: Related Constrained
RL: Related Linked
UB: Unrelated Business
第二次世界大戦後の25年間、アメリカの大企業は多角化を進める傾向が強い。SBは一貫して減少する一方、RLやUBは急速に伸びている。投資収益率については、SBはUBと比べて有意に大きい。これは専門化と市場シェア、関連性と特殊性が関係している。資本収益率についてはDVが低く、RCが高い。これは戦略の効果より産業効果が貢献していた。
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