2009/03/08

橋本(2008)

橋本努(2008)「対抗的創造主義を生きよ!―『労働論の根本問題』に応える」東浩紀、北田暁大編『思想地図』vol. 2、日本放送出版協会。

アーレントは人間活動を「労働」「仕事」「活動」に分類する。労働とは、労働力の再生産をするための労働であり、これは最低限の賃金保障と対応する。仕事とは、世代を超越した時間の流れにおける歯車であり、職能社会と対応する。職能社会は、成果主義ではなく能力主義であり、個々人の人格形成のために適材適所の配置を目指すものである。活動とは、労働や仕事を超越した創造的活動である。生産社会の進展で創造的活動が肝になった(はず)。かといって、芸術家のようなアングラ活動は労働者でない立場であって、労働者の立場からの創造活動がある。これを対抗的創造主義と言うらしい。労働者は自らの人格を認めさせるために、デモ行進や賃上げのような政治的活動を行なってきた(らしい)。どうやら労働者における創造の定義とは、連帯感にあるようだ。結局よくわからなかったので、ページをやぶってゴミ箱に投げ捨てる。

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