Tovar, C. E. (2008) "DSGE models and central banks," BIS Working Paper No. 258.
Abstract
15年以上に渡ってDSGEモデルは特筆すべき発展を遂げてきた。先進国および新興国の中央銀行が政策分析と経済予想に対する有用性に関心を示してきている。中央銀行がDSGEモデルを使い回すにあたって、いくつかの論点と難点がある。政策議論を構造するにあたって首尾一貫した枠組みが要請されることは明らかである。それでもやはり、モデルに対する要請をすべて解決するモデルはまだ存在していない。第一に、経済の流れをメカニズムあるいはセクターとして直接的に描写することはできていない。第二に、モデルの実証研究方法は議論の余地がある。第三に、どうやったらモデルの特徴や政策含意を効果的に政治家や国民に伝えることができるのかということが難しい。概して、現段階のDSGEモデルには大きな限界がある。このことがどれだけの問題となるかは、中央銀行による具体的なモデルの使用如何に依存するだろう。
http://d.hatena.ne.jp/koiti_yano/20090207
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