与謝野馨(2008)『堂々たる政治』新潮社。
耳障りなことを言うのが自分の仕事であるとして、大衆迎合の姿勢を否定している。内容としては小さな政府路線への懐疑や著者周辺の人物関係が中心であった。前者については、構造改革を効率の良い部分へ資本と労働力を移動させるという思想よりも、三つの過剰に対する意識改革を成し遂げた点について評価している。ここで、善悪の二項対立で語られがちな市場原理主義の成果とは見なしていない。そして、走りすぎた小泉改革の修正を唱える。
国家財政=国民のお金
社会保障の必要性
⇒財源不足
会計上の無駄=年数百億程度
政策上の無駄=殆どが義務的歳出
⇒2015年までに消費税率10%
歳出削減努力
⇒社会保障税として目的を明確化
耳障りな社会保障改革については「少子高齢化で拡大はやむをえない」とする立場。
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