2009/02/08

Mankiw (2000)

Mankiw, N. Gregory (2000) "The Savers-Spenders Theory of Fiscal Policy," American Economic Review, May 2000, pp. 120-125.
基本的な事実
A.消費の平準化は均衡状態とは言い難い。
B.多くの家計には流動性制約がある。
C.資産家は遺産があるゆえに資産家である。

⇒バロー・モデルを改善する。

アメリカ人は守銭奴と浪費家の2種類で成り立っている。
守銭奴はBarro-Ramsey modelに従う。
浪費家は可処分所得すべてを浪費する。

新しいモデルの主張
1)一時的な減税が財・サの需要に大きな効果を持つ。
2)長期的には国債によるクラウディングアウトは必ずしも発生しない。
3)国債の発行は均衡状態における格差を拡大させる。
4)歪んだ税制は中長期的な影響としてのクラウディングアウトを起こしうる。
5)浪費家にとって最適の資本課税はゼロである。
モデルの全体像は数式で明示されていなかった。

0 件のコメント:

コメントを投稿