2009/02/19

玄田(2008)

玄田有史(2008)「前職が非正社員だった離職者の正社員への移行について」『日本労働研究雑誌』2008年11月号。
『就業構造基本調査』を用いて、前職が非正規社員だった離職者について、正社員への移行を規定する要因をプロビット分析した。その結果、
1)家事等とのバランスや年齢を理由とした労働供給上の制約が、正社員への移行を抑制している。
2)失業率の低い地域ほど移行が容易となる他、医療・福祉分野、高学歴者等、専門性に基づく個別の労働需要の強さが、正社員への移行を左右する。
3)非正規雇用としての離職前2年から5年程度の同一企業における継続就業経験は、正社員への移行を有利にする。

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