Barro論文の特徴は
- 2期間生存の世代重複モデル。
- 効用関数は「次世代の最大効用」「若年期の消費」「老年期の消費」で構成。
- 国債は若年期に購入。
- 国債は老年期に償却。
- 賃金から利払い分を徴税。
- 資産は若年期に購入。
- 老年期に償還。(老年期唯一の収入)
- 老年期に次世代への遺産を確保。
- 生産水準は所与かつ一定。
- 若年期の賃金と資産の利払いに分配。
導き出されること。
- 効用最大化条件として純遺産は一定。
- 純遺産一定より、国債発行によって粗遺産が変動。
- 世代重複モデルは、無限期間生存の代表的個人の生涯効用で代替可能。
- 純遺産は世代間の所得移転にすぎず、教育など金銭以外でも、またプラスでもマイナスでもよい。
- 償還がどの世代であっても同じ結果となる。
邦訳
http://web.econ.keio.ac.jp/staff/ito/pdf01/barro.pdf
Barro, Robert J. (1989) "The Ricardian Approach to Budget Deficits," NBER Working Paper No. W2685.
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