2009/02/14

キャリア形成の理論

Career Anchors vs Planned Happenstance
キャリア・アンカー理論
  キャリアアンカー理論は、MITのエドガー・シャイン教授が70年代に 作り出した概念。船がアンカーを落とすように、自分の適性、自分が価 値を感じること、自分がやりたいことを早くみつけ、そのゴールを目指し てキャリアを積んでいくことが望ましいという考え方です。いかに天職をみつけ、きちんとその天職を目標と認識するかがここでキーポイントとなります。
  シャイン教授が同理論の修正・変更を続けた結果、アンカーには以下の八つの種類があることがわかりました。

八つのアンカー
  1. Autonomy/independence(自立性)
  2. Security/stability(経済的・地理的安定)
  3. Technical-functional competence(知識・技術)25%
  4. General Managerial Competence(管理能力)25%
  5. Entrepreneurial Creativity(起業家的独創性)
  6. Service or Dedication to a Cause(貢献心)
  7. Pure Challenge(未知への挑戦)
  8. Life Style(経済的・地理的安定+家族+社会的価値観)
  *括弧内は、本文著者による訳。

  この八つのアンカーは、経営学の教授が作ったもののため、多少の偏りがあるかもしれません。シャイン教授によれば、人々は、昇進や解雇、異動など人生の節目に直面したとき、自己のイメージにぶつかり、 自分たちのキャリアアンカーに気づくそうです。もちろん、就職や留学、結婚もこのターニングポイントに含まれます。

計画された偶然性
  一方、スタンフォード大のジョン・クランボルツ教授による「計画された偶然性論(Planned Happenstance)」は、90年代に入って出てきたもので、キャリアは偶然発生したことにきちんと対応し、その積み重ねで形成されるという考え方がベースにあります。この理論によれば、最初に適正を見つけることよりも、自分では予期しない仕事などの偶然に 対し最善を尽くすことで、次の展開が開けるということになります。

  この考え方の背景には、以下の前提があります。
  1. 人間は、自ら決めることなく、ある一定の時間・場所に異なる特性 や前提を持って生まれる。
  2. 人間は、無数の予期せぬ出来事が起こる環境の下で、プラス・マイ ナス両方の要素を学ぶ。
  3. 人間は、自分たちで出来事を引き起こすことができ、学習を最大化するためにすべての機会やリソースを活用できる。
  
  以上の前提を踏まえた計画された偶然性理論は、予測できない出来事を学びの機会へと変換させるための概念的枠組みというわけです。
http://www.younglions.jp/2006/12/15/171251.php

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